世界最大級のオンライン学習プラットフォーム「Udemy」の日本法人、ユーデミー株式会社は5日、同プラットフォーム上で提供されているAIプロンプトエンジニアリング関連講座の累計受講者数が50万人を突破したと発表した。この数字は、2024年1月時点の5万人から1年10ヶ月で10倍に増加しており、AI教育分野における急速な市場拡大を裏付ける結果となった。
Udemyで特に人気を集めているのは、実践的なスキル習得に重点を置いた講座だ。「ChatGPT実践活用マスター講座」(受講者数12万人)、「ビジネスパーソンのためのプロンプトエンジニアリング入門」(受講者数9万人)、「MidjourneyとStable Diffusionで学ぶ画像生成AI」(受講者数7万人)などが上位にランクインしている。これらの講座は、いずれも具体的な業務シーンでの活用方法を丁寧に解説しており、学習後すぐに実務で応用できる内容が受講者から高く評価されている。
ユーデミー日本法人の白石智哉代表取締役は、「AI技術の急速な進化に伴い、多くのビジネスパーソンが『AIを使いこなせるようになりたい』と考えている。しかし、技術的なハードルが高いと感じている人も多い。Udemyのプロンプトエンジニアリング講座は、初心者でも分かりやすく、かつ実践的な内容で構成されているため、幅広い層から支持されている」とコメントした。
受講者の属性を分析すると、20代から40代のビジネスパーソンが全体の75%を占め、業種別では情報通信業、製造業、金融業の順で多い。また、受講目的としては「現在の業務効率を上げたい」(45%)、「副業やフリーランスとしてのスキルを身につけたい」(30%)、「転職やキャリアアップのため」(25%)という結果が得られた。
Udemyは今後、生成AI関連講座のラインナップをさらに拡充し、最新のAI技術に対応した講座を継続的に追加していく方針だ。また、企業向けの法人研修プラン「Udemy Business」においても、AI教育コンテンツの充実を図り、組織全体のAIリテラシー向上を支援していく。